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「今、私が会いたい人」見る人が、海を考えるきっかけを。 - 海の愛好者・My Glückさん

「今、私が会いたい人」見る人が、海を考えるきっかけを。 - 海の愛好者・My Glückさん

專訪刊登時間:2018.7.27(中文版) / 2018.9.23(日文版)

專訪連結:

中文版 https://tw.creema.net/blog/582/detail

日文版 https://www.creema.jp/blog/635/detail

專訪地點:Creema東京表参道辦公室

日文版專訪內容:

こんにちは。クリーマ台湾チームのアリエルです。

7月に東京ビッグサイトで行われたハンドメイドインジャパンフェス2018(HMJ)では、台湾からもおよそ50組の作家さんにもご出展いただき、直接お話をする機会ができました。今回は、その中でも海の生き物のいきいきとした姿をモチーフに制作を行う台湾で活躍する作家、「MyGlück」のデザイナーZoeさんとAbraham Jr.さんに、ものづくりに対する色々なお話を伺ってきました。


ものづくりを仕事にしたい、という夢

―ものづくりはいつ頃から始められたのでしょうか?


Zoeさん:小さい頃からデザイナーになるのが夢で、ずっと絵やデザイン画などを描いてきました。大学では目標にしていたファッションデザイン学部に進学し、様々なものを作る体験をすることができました。洋服のデザインは、建築のような大きいものに比べてイメージしたものをより早く形にしやすく、自由自在に自分らしい作品を作ることができました。


大学卒業後は、ウェディングドレスのデザイン・制作を手がける会社に就職しました。ドレスを作る過程では、ミシンで刺繍をしたり、パールを縫い止めたり、繊細なところまで注意が必要でしたが、その経験は今の制作にも役に立っていると思います。大学では学んでいなかった技術も習得できました。


―作家になったきっかけは?


Zoeさん:ずっと前から自分のブランドを立ち上げたかったのですが、学校で学べる知識は限られているので、始めは職場で色んな経験を積んでからブランドを立ち上げていこうと考えていました。


自分でもちょっと予定していなかったのですが、MyGlückを立ち上げる前に、妹と2人でカフェを開きました。台湾で作家1本で暮らしていけるようになるにはかなりの時間が必要ですので、カフェの経営をやりつつ、時間を見つけては作品作りをしていました。


妹がカフェを辞めてから、元々はお客さんだったAbrahamが私と一緒にカフェの運営をするようになりました。当時は制作した作品をカフェで展示して販売し、ときどきお客さんからオーダーも受けたりもしていました。そのオーダーがだんだん多くなるにつれて時間が足りなくなってきたので、ついにカフェを閉めて、MyGlückの制作に集中することを決めました。


―工房My Glückの名前の由来は何ですか?


Glückはドイツ語で「幸福」を意味します。またその中にある「ü」の形が笑顔に似ているので、癒し、幸福、嬉しさを表すブランドの名前にしました。作品を見てくださった方が「面白い作品だな」と思えるよう、作品を手にしたときに幸せだと感じられるように。さらには、作品のモチーフにしている海の生き物をもっと多くの方に知ってもらうことで、海の環境がよくなることを願っています。


海の生き物との素敵な出会い

― 海の生き物を作品のモチーフに選んだ理由は?


Zoeさん:祖父は漁師で浜辺に住んでいました。海は私にとって生活の一部のようなものだったので、知らず知らずのうちに海の生き物に興味を持ちました。初めて水族館でエイを見たとき、水の中でただよう姿に惹きつけられ、一番最初の作品はエイにしました。およそ7~8種類のエイを作りました。エイの裏側の模様を表情のようにデザインしているのですが、見た方は皆くすっと笑ってくれます。My Glückの代表作になった、特別な作品です。

実は最初、あまり海の生き物に詳しくなかったのですが、カフェが基隆という場所の浜辺にあり、お客さんの多くが海洋生物の研究員でした。研究員の方々が詳しく説明してくれて、様々な生き物をもっと深く知ることができました。海が好きな方や、サメやウミガメの研究員たちとも出会いがあり、その人々とのつながりで視野も広がったんです。


最初のうちは勉強不足で、専門家に「サメには五つの鰓裂(さいれつ。エラの孔)があるんだよ」と指摘されたりしました。そこから、作品作りにはリアルさが大事であることに気づきました。可愛い作品を作るときも、エラやヒレなど細かい部分も欠かさず本物に忠実に作ります。

例えばこの作品では、サメにくっついて生活するコバンザメも表現しています。これも反応が良かったですね。


―お客さんには海の生き物の専門家が多いんですか?


海洋生物専門家もいます。彼らから大きな影響を受けて、例えばカブトガニ、マダラトビエイなどの珍しい生き物も作りました。水族館で見られるジンベエザメや、人気が高いザトウクジラは知っている方も多いですね。今回のハンドメイドインジャパンフェス2018にいらっしゃった日本人のお客さんの中には、私たちの作品を見てすぐ魚の名前を言える方がたくさんいらっしゃいました。シイラを見て「おいしいお魚だよね!」と言った方もいて、海の生き物に詳しい人が多いんだなと嬉しくなりました。


動物の作品と言えば犬、猫などのペットをイメージする人が多く、海の生き物を想像する人はまだ少ないと思います。My Glückの作品を通して、より多くの人が海の生き物に興味を持ち、知識が深まることを願っています。研究員やダイバーだけでなく、もっと多くの人々が海の生き物の可愛さを感じられるように。

温かみと思いを込めた手作りの作品を

―My Glückの作品はパターンをはじめ、裁断、印刷、ミシン縫製、パッケージまでデザイナー自身が行っていると伺いましたが、この中で一番好きな過程はありますか?


Zoeさん:私は裁断とデザインスケッチが大好きです。裁断は失敗することがとても多くて、シュモクザメ枕のような3D作品を制作するときには、1か月間も試行錯誤をしたこともあります。

デザインスケッチも難しいところがあります。海の生き物は、海の中と陸上で見る場合によって色が違うように見えるのですが、多くの写真は陸上で撮影されたものです。私たちの作品では海の中にいるときの姿を表現するため、想像力を働かせながら時間をかけて色を再現しています。例えば、ジンベエザメは陸上ではそんなに青くないのですが、水中で光を浴びている姿を想像し、陸で見る色より青くすることで海の中の雰囲気を出しています。


Abrahamさん:僕は布印刷が出来上がった瞬間が好きです。いつもわくわくして、どんなふうに出来上がるのか楽しみなんです。でも、この過程も失敗しやすいので、サイズや向き、または色の濃度も注意しなければなりません。出来上がった色がパソコンのモニターの色と違う時もあって、そうなったらその布はもう作品にはできません。私たちはいつも、そういった布で服を作って着ています(笑)。


―将来はどんな作品に挑戦したいですか?


もともと大学で洋服を作っていましたし、将来は洋服作りに挑戦したいです。オーダーメイドの洋服を作るにはかなり時間がかかりますし、価格も高いので、小銭入れや小物からブランド認知度を上げて、そこから洋服作りに挑戦したいと思っています。ウェディングドレス制作の仕事も経験しましたが、将来My Glückの洋服は自分が着たいと思えるような、毎日着られるカジュアルな洋服を作りたいと思っています。


また、以前の作品はもっと色鮮やかで、生地もポリエステルがメインでした。ですが、去年のハンドメイドインジャパンフェス2017で得た気づきをもとに、色と素材を変更しました。海をブランドコンセプトにした作品だから、海に優しい天然素材を使いたい。だから、生地もコットンまたはオーガニックコットンに、印刷機はエコインクを印刷できるものに変えて、色合いも目に優しくて自然な色を使っています。素材の品質を上げると同時に、裁断とデザインにもさらに工夫しました。

インタビューを終えて

私はもともと海の生き物のことを全然知らなかったのですが、今回の取材を通じて海の生き物たちへ好奇心が湧きました。「海の中には、語りきれないほどたくさんのストーリーがある」と教えていただきました。今後、ZoeさんとAbrahamさんはダイビングも始め、直接大好きな海の生き物たちに会いに行くのだそうです。これからの新しいMy Glückの作品も楽しみです!


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